塗り替え時期について

私たちの体と同じように、建物にも寿命があります。
築年数が増えるごとに腐食や劣化が激しくなっていきます。
建物は、私たちを守ってくれる大切な財産です。
愛情をかけて大切にメンテナンスするのと、少しぐらいは大丈夫かな?と面倒が先に立って見過ごすとでは、長い年月の間に大きな差がでてきます。
危険信号を見つけたらすぐに診断を受けて、早めに手当てすれば、大事にはいたりませんが放っておくと後々補修に今よりも多く費用が掛かってしまいます。

チョーキング

建物の塗装部分が白っぽくなり、手でこすると白い粉がつくことを塗膜のチョーキング化といいます。これは塗装部分の劣化の初期症状だといえます。
この時期に塗り替えを行うことが、建物の寿命を延ばす最善の方法といえます。

シーリング材のヒビ割れ、劣化

サイディング板の継ぎ目(目地)やサッシまわりなどには、シーリングという防水が施工されていますが、このシーリングが劣化、破断、ひび割れしてしまうと外壁から建物の中に侵入し、柱・梁の木材や構造用合板を腐らせてしまい、建物に重大なダメージを与えてしまいます。
・目地のシーリングの劣化ヒビ割れの状態はいわば、建物を保護する機能がなくなっていることを意味します。このまま放置するのは大変危険ですので、早急な修繕工事をおすすめします。

壁のクラック・ひび割れ

モルタル・コンクリートのひび割れ(クラック)は、様々な原因であらゆる箇所に生じることがあります。
特に地盤沈下によりコンクリート基礎にクラックが入り、やがて外壁に達する場合や外壁開放箇所の窓、開口部の四隅に生じることがあります。
傷んだ箇所は放っておくと内部に水が入り、内部の鉄筋、鉄骨や内部構造が腐食してきますので早めの補修をお勧めします。

塗膜のはがれ

塗膜が劣化して、浮いていたり、剥がれていたりすると最終局面です。壁のクラックがあったり、目地シーリングヒビ割れなども同様です。この状態はいわば、建物を保護する機能がなくなっていることを意味します。
建物の寿命、資産価値に大幅に影響します。このまま放置するのは大変危険ですので、早急な修繕工事をおすすめします。

サビや色あせ

金属は非常に耐久性がありますが、サビが発生すると急速に腐食が進みますので、定期的な塗り替えを行うことが必要不可欠です。
最近は様々な遮熱・断熱塗料があり、屋根の機能を回復向上させる塗料をおすすめします。

塗り替える部位の目安

塗装部位 目安の時期 状況
屋根 7年~10年 常に紫外線や風雨にさらされているので、塗装の色褪せ・反りなどが起こる。表面に苔や藻が付く。放っておくと、雨漏りの原因に。
外壁 9年~12年 南面は特にチョーキングして、コーキングが劣化し、見た目にも汚れが目立つ状態になる。
鉄部 5年~7年 サビが発生すると急速に腐食が進みますので、定期的な塗り替えを行うことが必要不可欠。
木部 3年~5年 カビ・コケ黒ずみが目立つようになる。放っておくと塗装不可能の状態に。

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